彼に対するイメージが
少しずつ変わっていく
クールな顔をしたかと思えば
甘々な態度と言葉で
人を翻弄させ
あまり他人に興味が無さそうなのに
人の話を聞いてきたりする。
ガチガチで
少し遠慮がちだった私の心も
彼の雰囲気と優しさに
気付けば…『嫌じゃない』から
『楽しい』とさえ
思えるようになっていった。
幸せな気持ちで食事を終え
リビングで少しくつろいでいた。
リラックスし過ぎたのか
満腹感のせいか
突然、猛烈な眠気に誘われた。
眠そうな顔で目をこすっていると
彼が聞いてきた。
「うん…ちょっぴり眠いかな。」
「ベッド…行く?」
「えっ?」
眠いながらも
ベッドという言葉に反応してしまう私。
先日見た諒太のゴムを思い出し
何だかよからぬ事を想像して
アタフタしていると
そんな私の心を読んだのか
クスクスと笑い出す彼
「…ヘンな事考えてる?」
まるでイタズラっ子のような
目つきで、ニヤニヤするから
猛烈に恥かしくなって
顔を真っ赤にしながら
「違う!」と、反論した。
そんな私を見て、再び大爆笑の彼。
完全にからかわれてる、、、、
ちょっぴり腹が立ってむくれていると
彼は、ゴメンゴメンと言いながら
「まぁ、何もしない保証は出来ないけど
少し一緒に寝ようか。」
そんな意味ありげな言葉を言いながら
私の手をとった。
*