*咲希のお話部屋*

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現在エブリスタにて

『いい女の条件~彼から学んだ事』
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アップしています。

雄大との電話を切った後

しばらくしてから
ミオから連絡があった。

「まゆ…ごめん!!

電波悪くて繋がらなかった。
今、どこ???」

「…………っ」

ミオの声を聞いた途端
堰を切ったように泣き出した。


「純平くんは?連絡とれたの?」

「今…雄大と連絡ついて
…来てくれるって。」

「雄大さん?何で??純平くんは?」

パニックになってしまい
電話帳を開く事が出来ず

連絡出来たのが
雄大だけだったと説明した。


「そっか……
とにかく……落ち着いて…ね…」


「……うん……」


電話口でミオは泣いていた。


「心配かけて……本当にごめん。」

雄大が来るまで心配だから
電話は絶対に切らないで…と
きつく言われた。

「奈津さんが来た時に
嫌な予感がしたんだよ。

まゆは大丈夫って言ってたけど

彼女を見た時……

何だか……胸騒ぎがして。

それで、剛くんに連絡したの。

やっぱりあの時

無理にでも
一緒についていけば良かった。」

ミオの咄嗟の判断のお陰で
何とか助かったけれど

自分の危機感の無さに
本当に嫌気がさす。

奈津さんは危険な人だと
聞いていたのに…


“ 奈津も…

あんたみたいな女友達がいたら

あんな風にはならなかったのかもな ”


以前、剛の言っていた言葉が
心のどこかに引っかかっていて…


もしかしたら……

きちんと向き合えば
わかりあえるかもしれない…と
安易に考えてしまった。

奈津さんの言う通り


私は……


世間知らずで


甘くて


おめでたい人間なのかもしれない。



彼女の心の闇を

そう簡単に
理解出来る訳がないのに…

もしもあの時
剛が来なかったら?

あのまま犯されて

それから…?

想像しただけで、、、ゾッとする。


「あたし…

奈津さんに
変な薬飲まされた。

それと、煙みたいなのも吸った。

どうしよう、、、

法律に…
触れるようなものかもしれない。」


「まゆ…落ち着いて。

不可抗力だったんだから…仕方がないよ」


「………う……ん。」


「もう、危ないからバイトは辞めな。

それと、純平くんに報告。

奈津さんは
元々純平くんの知り合いなんだから

きちんと文句言って貰わないと。」


「……それは…無理だよ。」


「なんで?」


「だって、、、誕生日のプレゼントは

サプライズだもん。
内緒でバイトしてたのに、、、、」


「こんな状況で何言ってんの?

そんな事言ってる場合じゃないでしょ?
また何かあったらどうするの?

これは立派な犯罪なんだよ?」


純平がこの事を知ったら…

自分のせいだと…
きっと、自分自身を責めてしまう。

元はと言えば
私が、剛と親しくなった事が原因なのに…

彼を苦しめる事は
どうしても出来なくて

私は


彼に話す事をためらっていた。






*

彼は、男の頭を
背後から思いっきり蹴飛ばした。

不意打ちをされた男は
そのまま倒れ、うずくまった。


「早く逃げろ」


彼にそう言われたものの
あまりの恐怖に
腰が抜けて動けない。

私がモタモタしていると
男は起き上がり
怒りに満ちた顔で
剛に向かって殴りかかってきた。


「…てめぇ…」


剛は、頭から突っ込んで行ったものの
あまりの体格差に
どう見ても、剛に勝ち目はなかった。


「モタモタしてんな!!

早く行け!!」


彼が暴れる男を
必死で抑えつけてくれている間に

震えてよろめきながらも
壁伝いに、何とか必死で立ち上がった。


「ごめ…なさい。」


私は、剛を置いて

靴も履かずに
そのまま建物から飛び出した。


外は真っ暗で


今が何時なのか

ここはどこなのか

全然わからなかった。


足がふらついて
途中で何度も転びかける。

けれども
一目散に走った。


しばらくしてから
急激にさっきの恐怖が襲ってきて
ガタガタと身体が震えだした。


怖い…よ…


フラフラとさ迷っていると
スカートの中から
ブブブ…と、振動が聞こえた。

驚いてビクッとなるものの
恐る恐る
ポケットの中のスマホを取り出す。


着信はミオからだった。


「……もし…もし?」


出た瞬間、電波が悪かったのか
切れてしまった。


「……ミオ?


もしもし?……ミオ!!!」


かけ直そうと思うものの
混乱して
操作がうまくできない。


手が震えて


頭が回らない。


ミオからも……連絡が来ない。


どうして、、、、、、?



誰か…



お願い……



助けて……



頭がパニックで
ただ、電話をかけるという
単純な行為が
全く思ったように出来ない。


そんな時

ふと、デスクトップの
アイコンが目についた。

以前、雄大に作ってもらった
ショートカットアイコンだ。


『何かあったら

ここを押すだけで繋がるから。』


藁にもすがるような気持ちで
震えながらタップする。



RRRR …RRRR…




お願い……出て……



「もしもし?」



雄大の声を聞いた瞬間


思わずほっとして
涙がポロポロとこぼれ落ちた。

力が抜けて
ぺたんとその場に座りこむ。



「まゆ…?


泣いてるのか?」




「おね…がい…



たす……け……て。」




*

※ 反社会的な行動や行為
性的描写が一部含まれます。
ご理解の上、お読みください。
       
******************************* 

車に揺られ
いつの間にか、意識を失っていた。

目を覚ますと
見慣れない天井があった。

ぼんやりしながらも
少しずつ正気を取り戻し
恐る恐る…辺りを見回す。

目の前には
中身が空っぽの
乱雑に積み上げられたダンボール。

食べ散らかしたお菓子の袋と
空っぽのペットボトル

そして、ティッシの山

床は絨毯だけれど
冷房が効いているのか
物凄く肌寒い

掃除がされていないのか
髪の毛やお菓子のカスのようなものが
所々に落ちている

しばらくすると
どこからかカチッカチッと
何か音が聞こえた。


「奈津…さん?」


音のする方向へ視線を移すと

大柄な男がニヤニヤしながら
近づいてきた。

目が窪み
やつれているような顔なのに
息が荒く、異様な程に
ハイテンションな感じ。

そして

こんな涼しい部屋なのに
額には、物凄い汗をかいている。

明らかに…おかしいと思った。

何かを喋っているけれど

あまりの恐怖に
意味を理解する事が出来ない。


逃げなきゃ…


そう思うのに
足がすくんで動けない。

男は、ニヤリと笑うと
私の口を抑え押し倒した。


助けて……


そう思うのに


声が…出ない。


男は、服の上から
私の胸を乱暴に掴んだ。

思わず身体がえびぞり
苦痛に耐えかねて悲鳴を上げた。

そんな姿に興奮したのか
次第に男の呼吸は荒くなり
調子に乗って私の服の中に
手を忍び込ませてきた。

足をジタバタさせて抵抗するも
全く動く事が出来ず

ただ…気持ち悪い男の汗が
ポタリと落ちてくるだけだった。


「ちょっと待ってな。」


しばらくすると
男は、私の上に馬乗りになった状態で
何かを始めた。

私の目からは

死角で…何も見えない。


一体……何をしているの?


私は…何をされるの?


あまりの恐怖に
全身がガタガタと震えだす。


“ ギリギリの極限まで落とされて

それでも、綺麗事を言っていられるか

試してあげる。“


奈津さんの言った言葉が
脳裏をよぎる。

しばらくして

男は、だまったまま
両手で私の顔を抑えた。

そして、徐々に顔を近づけ
ヌルついた分厚い唇で
私の口を覆い
ふぅ~っと、何かを吐き出した。


「……ぃ…ゃ……」


抵抗したいのに

恐怖の為なのか
意識がまだ
はっきりしていないせいなのか

声はおろか
身体が思うように動かない。


どうしよう


どうしよう


気持ちは焦るのに
パニックでどうする事も出来ない。

あたし…このまま

ここで犯されるの?


それとも…


殺される?


純平……助けて


怖いよ


ぐにゃりとなった自分の身体は
どうにもならなくて

ただ……相手の思うままに

人形のように
身体を弄ばれていた。


これは……夢?


あまりのショックに
頭の限界値を超えてしまったのか

現実逃避なのか

途中から、そんな風に思えてしまって


辛いとか

悲しいとか

そんな感情すら
麻痺してきていた。

ごめんね…


純平……


ごめんなさい……


もうこのまま…


消えて無くなりた…い……よ…


薄れゆく意識の中で
そう思ったとき

バーンと大きな音が
部屋中に響き渡った。


「まゆ!!」


聞こえたのは


……剛の声だった。






*

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